「事業所が大きくなり、産業医の選任義務が発生しそう」「従業員の健康管理体制を整えるために産業医の設置を見直したい」と考えて産業医を探してもなかなか見つからないと悩んでいる企業担当者もいるのではないでしょうか?
今回は産業医の探し方と、主な紹介相談先について解説します。
「事業所が大きくなり、産業医の選任義務が発生しそう」「従業員の健康管理体制を整えるために産業医の設置を見直したい」と考えて産業医を探してもなかなか見つからないと悩んでいる企業担当者もいるのではないでしょうか?
今回は産業医の探し方と、主な紹介相談先について解説します。
産業医の紹介を相談するところとして、主に以下の4つがあげられます。
健診機関への相談は、健康診断の実施とあわせて産業医の選任も行えるので、手間がかからず便利です。ただし、健診機関には産業保健スタッフは在籍していますが、産業医の在籍人数は機関によっては少ないので注意が必要です。
紹介会社への相談は、産業医への直接契約や業務委託契約といった雇用契約の調整がしやすいことが特徴です。
医師会への相談は、地域に根差した産業医を紹介してくれます。ただし、地域によって産業医の紹介・推薦をしている医師会もあれば、産業医の紹介をしていない地域もあります。
地域産業保健センターは、他とは違い、産業医の選任義務の対象ではない従業員50人未満の小規模事業場の主な相談先となっています。
従業員50人以上の事業場では産業医を選任することが義務づけられています。
設置義務に関する詳しい内容は下記記事を参考にしてください。
▼関連記事はコチラ
産業医の選任義務や基準について法律とともに解説
法令順守のために選任義務である産業医の必要人数をおさえることは重要です。ただ、義務のために設置するという観点だけでは、本来の目的とは異なってきてしまいます。産業医の職務は休職・復職面談以外にも従業員のメンタルヘルスに良い職場環境を作ることもあげられます。
産業医の導入事例の一つとして、事業場を多く有する企業が従業員50名未満の事業場にも本社と同等な健康管理体制を行いたいと、設置義務がない事業場への産業医の導入をした例もあります。
健康経営を行ううえでも、法令順守とは別に「実際の健康管理体制が運用できる産業医の人数体制か」という観点も大切です。
▼産業医の導入事例はコチラ
産業医の導入事例
産業医の探し方として4つの相談先について、それぞれの概要とメリット、デメリットについて解説します。「働きやすい職場作りや健康管理体制を整えるうえで必要な産業医を探せるか」という観点で各相談先を選んでいきましょう。
各健診機関では、所属の医師を産業医として紹介してくれる場合があります。現在、健康診断を依頼している健診機関に相談してみるという方法もあります。 健診機関を利用して産業医を探すメリットとデメリットは以下が考えられます。
【メリット】
【デメリット】
健診機関で産業医を探すのは、手間や費用の面でおすすめです。ただし、繁忙期での柔軟な対応が難しかったり、健康管理体制を充実させる取り組みへの依頼が難しかったりする場合があります。
産業医の紹介を専門に行う紹介サービス業者や、企業から産業医業務の委託を受け、産業医の紹介から選任後のサポートまで産業医業務全般を請け負う業者など、さまざまな形態があります。
産業医を紹介会社で探すメリットとデメリットは以下が考えられます。
【メリット】
【デメリット】
紹介会社を利用して、産業医を探すことは条件の具体的な調整を行ってくれるというメリットがあります。また、産業医の再選任や産業医の配置体制の強化といった中長期的な産業保健体制の構築について、一度相談をしている紹介会社なら状況の理解が早く、企業の探す負担が少ないです。
紹介会社は各会社で特徴があるので、利用を考える際はどの紹介会社が自社と合うのかを確認するようにしましょう。
地域によって違いはありますが、産業医を紹介している医師会があります。まずは地元の医師会に産業医を紹介してもらえるか相談してみましょう。なお、日本医師会、東京都医師会では紹介はしていません。 医師会を利用して、産業医を探すメリットとデメリットは以下が考えられます。
【メリット】
【デメリット】
医師会からの紹介は地域によって推薦を行っている地域もあれば、各自で問合せをしないといけない地域もあります。また、開業医が主なため、健診機関の利用のときと同様に急ぎで対応をお願いしたい場合でも繁忙期では対応が遅くなるといった状況も考えられます。
地域産業保健センターは、従業員50人未満の小規模事業場の事業者や労働者に対して、無料の産業保健サービスを提供しています。産業医を選任していない事業場でも産業医の導入を検討する場合は探し先として候補にあがります。
地域産業保健センターを利用して産業医を探すメリットとデメリットは以下が考えられます。
【メリット】
【デメリット】
産業保健センターの利用は無料で受けられることが魅力ですが、利用できる企業・事業場は限られています。産業医の選任の義務はないけれど、従業員のために産業保健サービスを受けてみたいと考える企業には足掛かりとしておすすめです。
そして、産業医を選任する際には、専門の紹介会社を通して紹介してもらうことをおすすめします。
産業医の紹介会社は多数あり、選ぶのは一苦労です。まずは自社のニーズを整理して、次のポイントを参考に選んでみてください。
どのような産業医が必要なのか、自社の特徴や要望をしっかり聞き取りして最適な産業医を紹介してくれる、さらには、具体的な運用のイメージまで提案してくれるような会社がおすすめです。問い合わせる際に、サービス内容を確認してみるとよいでしょう。
産業医は都市部に多く、地方には少ないというのが現状です。まずは自社の地域に対応している会社かどうかを調べることも必要です。
料金は受けるサービスの内容で変わります。サービスに対して納得できる価格かどうか、見積を依頼して決めましょう。
実績が豊富な会社なら、自社の要望をしっかりと理解して最適な産業医を紹介してくれる安心感があります。取引企業や具体的な事例などを参考に選びましょう。
産業保健業務は、産業医が決まればそれでおしまいというわけではありません。産業医との業務調整など、選任後もしっかりとサポートしてくれる会社なら、企業担当者の業務負担を軽減することができます。
産業医には、産業保健全般における知識が求められるのはもちろん、事業主と労働者の両方から相談を受ける立場にありますので、信頼される人柄やコミュニケーション力が必要です。また、メンタルヘルス問題への対応力は今後ますます大きなポイントとなってくるでしょう。
そして、産業医の限られた訪問時間を有効に活用するためには、企業様と産業医とのマッチングも重要です。
ワーカーズドクターズではご紹介前に、まずは企業様の抱えるお悩みをうかがい、解決に向けてきめ細かく対応させていただきます。
ご相談があった内容をご紹介します。
お話をうかがううちにご要望が明確になり、お悩み解決についてご提案できることもあります。
当社では、短時間の産業医出務など、ご要望に応じて対応いたします。また、産業医選任が必要とされる事業場を複数お持ちの企業様に対して、当社独自のシステムにより効率的に運用することが可能です。
当社営業担当が事業場まで足を運び、事業場の特徴や希望に合う産業医をご紹介し、委託条件を整えます。
初回の産業医訪問の際は、当社スタッフが同行し、必要なフォーマットの提供、衛生委員会に関するご相談、職場巡視の年間スケジュール作成など、丁寧にサポートし、企業担当者様の業務負担を減らします。
大手企業をはじめとして、様々な企業様にご利用いただいています。たとえば、官公庁、大手運輸グループ各社、大手スーパーチェーンなどからご依頼を受けています。対応地域は、東京、埼玉、千葉、神奈川を中心として、全国対応可能です。
ワーカーズドクターズは産業医の紹介、産業医業務全般を業務委託させていただく会社です。
当社の長年培ってきたノウハウと実績で、判断や対応の難しい事例が発生した場合でも自信を持ってサポートいたします。ご紹介した産業医を継続して支える当社のスタイルは、企業担当者様にもきっと心強く感じていただけると思います。
産業医に関する疑問やお悩み、また具体的な業務内容や費用など、ぜひお気軽にお問合せください。
▶産業医についてのお問い合せはこちら