湿度も気温も高い日本の夏を過ごす私たちにとって、油断できないのが熱中症。屋外だけでなく室内でも起こりますし、年齢や性別を問わず発症する可能性があります。自分だけでなく、もしも近くにいる人が熱中症になったら…?それでは、決して甘く考えてはいけない熱中症の予防と対処法を見ていきましょう。
もしもに備えて!熱中症の予防と対処法
- 健康情報
更新日: 2023.04.12
【熱中症はほうっておくと死や後遺症の恐れも】
熱中症は、気温や湿度の高い環境に置かれたことで体温調節がうまくいかなくなり、熱が発散できなくなってしまうことでさまざまな不調を起こす状態です。通常、体は汗をかいたりすることで体温上昇を防いでいますが、暑い環境や激しい運動によって大量の汗をかいて水分や塩分が不足すると内臓や脳をめぐる血流が減り、めまいや立ちくらみなどの症状が現れます。そのまま同じ環境にい続けると、頭痛や嘔吐、倦怠感なども現れます。さらに進むと、汗や血流によって熱を体外に発散できなくなるので内臓がダメージを受け、体温が40度を超してしまうと細胞が壊れ始めて戻らなくなります。意識を失ったり、多臓器不全になったり、最悪の場合は死亡することもあります。熱中症は後遺症に苦しむ人も多く、記憶力低下などの神経障害や腎臓や肝臓の機能不全などがあり、注意が必要です。
- ●夏は見逃さないで!こんな症状も熱中症のサイン
- ・のどや口が渇く
- ・めまい、立ちくらみ
- ・倦怠感
- ・集中力の低下
- ・頭痛
- ・吐き気がする
- ・食欲不振
【予防の基本はこまめな水分・塩分補給!】
まずはこまめに水分・塩分補給をしましょう。喉が渇いた時に飲むのはすでに水分不足。少量でもよいので定期的に摂取するようにしましょう。暑さでバテル前に休憩。睡眠、栄養。夜間も適度な除湿・冷房。特に幼児、高齢者は注意。
- ●水分はこうして補給を!
- ・室内にいる時でも、暑い季節は起床時から寝る前までこまめに水分補給を。
- ・800?1,300mlが1日の目安量ですが、汗をたくさんかいた時はそれよりも多く補給してください。
- ・適度に塩分を含んだスポーツドリンクは効率が良くおすすめですが、塩分や糖分過多にならないよう、摂りすぎには気をつけてください。
- ・お茶は利尿作用のあるカフェインが含まれているものが多いですが、できれば麦茶のようなノンカフェインで水分チャージを。
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