健康診断は、結果の正しい見方を理解できてはじめて意味を持ちます。
健康リスクが高い方もそうでない方も、自身の健康状態を把握するうえで、「健康診断結果が読める知識」を持つことは大切です。
当記事では、一般健康診断における検査項目について、各項目の数値の見方や、異常値が健康状態に対して持つ意味などを徹底解説します。
健康診断結果を企業がどう活かすかという観点で、従業員の健康と企業の関連性についても言及するため、是非とも参考にしてみてください。
健康診断は、結果の正しい見方を理解できてはじめて意味を持ちます。
健康リスクが高い方もそうでない方も、自身の健康状態を把握するうえで、「健康診断結果が読める知識」を持つことは大切です。
当記事では、一般健康診断における検査項目について、各項目の数値の見方や、異常値が健康状態に対して持つ意味などを徹底解説します。
健康診断結果を企業がどう活かすかという観点で、従業員の健康と企業の関連性についても言及するため、是非とも参考にしてみてください。
まずは、健康診断結果の見方を知る前に、「何のために健康診断を行うのか?」「健康診断では何を検査するのか?」という2つの基本的な知識について押さえておきましょう。
健康診断の意義は、初期の病気や健康リスクを発見するためにあります。
つまり、自身の健康に関心を持ち、正しい知識で結果を読み取ることができれば、健康診断は有意義なものとなるのです。
健康診断結果の見方がわかると、自身の健康状態に関する情報が多く得られるようになり、健康意識が飛躍的に高まるきっかけになるでしょう。
一般健康診断における検査項目とその検査で診断する内容については次のようなものがあります。
身体測定健康診断結果には、知識がないと読み解くのが難しい専門用語や検査値が並んでいます。
これらの意味を理解できるよう、本題となる健康診断結果の見方について解説していきます。
健康診断結果を見るとき、大まかな所見の概要を判定区分から把握される方は多いでしょう。
判定区分は一般的にアルファベットで段階的に記載されます。
以下、現在の公益社団法人日本人間ドック学会が採用している判定区分を見てみましょう。
判定区分 | 判定の意味 |
---|---|
A | 異常なし |
B | 軽度異常 |
C | 要再検査・生活改善 |
D | 要精密検査・治療 |
E | 治療中 |
上記は一例であり、医療機関ごとに独自の区分が設けられるため、自社の健康診断を担当する医療機関の判定区分と内容の確認は必要です。
大抵の場合、正常所見の場合はA、測定に異常値があった場合はB以下で示されます。
異常値とは、「健康と考えられる人の95%が含まれる」基準値から外れる数値です。
つまり、判定区分では検査結果の数値が健康な人と同じ基準値に収まっているかどうかを確認できます。
▼参考資料はコチラ
公益社団法人日本人間ドック学会「会告-判定区分の改訂等について-」
ここからは、検査項目ごとに数値の基準範囲と、異常値が健康状態に対してどのような意味を持つのかについて解説していきます(※)。
※公益社団法人日本人間ドック学会の判定区分に準拠
【身長・体重・BMI】
BMIとは、体重(kg)を身長(m)の2乗で割ることで算出される体格指数です。
身長に見合った適正体重かどうかをBMI値で判定します。
異常なし | 要再検査・生活改善 | |
---|---|---|
BMI(kg/㎡) | 18.5〜24.9 | 18.4以下、25以上 |
BMIが25を超えると、脂質異常症や糖尿病、高血圧などの生活習慣病のリスクが2倍以上になるとされています。
【視力】
裸眼視力またはコンタクトレンズや眼鏡を使用した矯正視力を測定します。
異常なし | 要再検査・生活改善 | 要精密検査・治療 |
---|---|---|
1.0以上 | 0.7~0.9 | 0.6以下 |
眼の病気がないのに裸眼視力が0.7未満の場合は近視・乱視が考えられます。
【聴力】
左右それぞれの耳に対し、1000Hz(低音域)と4000Hz(高音域)の聴力を調べます。
ポイントは「どこまで小さい音が聞き取れるか」であり、使用する数値は音圧の単位であるdB(デシベル)です。
異常なし | 要再検査・生活改善 | 要精密検査・治療 | |
---|---|---|---|
1000Hz/4000Hz | 30dB以下 | 35dB以上 | 40dB以上 |
30dB以上でないと聞こえない場合は、難聴や中耳炎などが疑われます。
ただし、年齢とともに4000Hzの聴力は低下するため、高齢者では40dB程度聞こえれば異常なしと判定されることもあります。
【血圧】
血圧とは、血液の流れが血管の壁にかける圧力のことです。心臓が収縮したときの圧力(収縮期血圧)と、心臓が拡張したときの圧力(拡張期血圧)を測定して、高血圧(※)かを判断します。
異常なし | 軽度異常 | 要再検査・生活改善 | 要精密検査・治療 | |
---|---|---|---|---|
収縮期血圧(㎜Hg) | 129以下 | 130〜139 | 140~159 | 160以上 |
拡張期血圧(㎜Hg) | 84以下 | 85〜89 | 90~99 | 100以上 |
血圧は、食塩の過剰摂取・肥満・飲酒・運動不足などの生活習慣や、ストレス・遺伝的体質、または甲状腺や副腎などの病気により上昇する場合があります。
高血圧は脳卒中や心臓病のリスクを高めるため、基準値から外れてしまった場合は、最低でも生活習慣に注意しましょう。
※収縮期血圧140mmHg以上または拡張期血圧90mmHg以上(日本高血圧学会より)
▼参考資料はコチラ
厚生労働省「e-ヘルスネット 高血圧」
血液中に含まれる脂質は、食事から接種したり肝臓が糖質から生成したりして体内に貯蔵され、エネルギーが不足したら分解される、という体の作用により、常に一定の量になるよう増減しています。
しかし体内の作用がうまく働かなくなったり、脂質過多の食事を続けたりすると、血中のコレステロールのバランスが崩れ、脂質代謝異常(高脂血症)のリスクが高まります。
脂質代謝異常を放置すると、脳梗塞や心筋梗塞・狭心症などの深刻な疾患につながるため、以下の血液中の脂質の数値をしっかりと確認しましょう。
【HDLコレステロール】
HDLコレステロール(善玉コレステロール)は、余分なコレステロールを回収し、さらに血管壁にたまったコレステロールを取り除いて、肝臓へもどす働きをします。
この数値が少ないと、脂質代謝異常・動脈硬化を抑制する機能が落ちていると判断できます。
異常なし | 要再検査・生活改善 | 要精密検査・治療 | |
---|---|---|---|
HDLコレステロール(㎎/dL) | 40以上 | 35~39 | 34以下 |
【LDLコレステロール】
LDLコレステロール(悪玉コレステロール)は、肝臓で作られたコレステロールを全身へ運ぶ役割を担っています。
数値が通常の範囲であれば問題ありませんが、食事からの過剰な脂質摂取、ホルモンバランスの変化などにより増えすぎると、動脈硬化を進行させてしまいます。
一方、低すぎる場合も甲状腺ホルモンの異常や栄養吸収障害などが疑われるため、あくまで基準範囲内に収まっていることが重要です。
異常なし | 軽度異常 | 要再検査・生活改善 | 要精密検査・治療 | |
---|---|---|---|---|
LDLコレステロール(㎎/dL) | 60~119 | 120〜139 | 140~179 | 59以下 または180以上 |
【中性脂肪(トリグリセリド、TG)】
中性脂肪は、肉や魚・食用油など食品中の脂質や、体脂肪の大部分を占める物質です。
体内にエネルギーを長く蓄えておける、生物にとって重要な物質ですが、摂りすぎると体内に貯蓄される量が分解される量を上回ってしまい肥満につながります。
「要注意」以上の数値が出た場合、メタボリックシンドローム(※)の診断基準になるため、生活習慣の改善が必要です。
異常なし | 軽度異常 | 要再検査・生活改善 | 要精密検査・治療 | |
---|---|---|---|---|
中性脂肪(㎎/dL) | 30~149 | 150〜299 | 300~499 | 29以下(低栄養) または500以上 |
※内臓肥満、高血圧、高血糖、脂質異常が組み合わさることで、脳卒中などのリスクが高まる状態
糖代謝とは、食事から摂取したエネルギー(糖質)を使って体を動かし、余ったエネルギーは予備として貯蓄し必要な時に利用する一連のサイクルです。
糖代謝に先天的、または後天的な異常がある場合、血糖値が通常より高い状態が続いてしまう可能性があります。
高血糖が慢性的に続くと「糖尿病」となり、網膜や神経(運動神経・知覚神経・自律神経)、腎臓の機能に悪影響を及ぼすリスクがあり、注意が必要です。
【血糖値(FPG)】
血糖値(空腹時血糖:FPG)は、血液中に含まれるブドウ糖(グルコース)の濃度です。
食事から10時間以上あけて測定し、その結果によってブドウ糖がエネルギー源として適切に利用されているかが判明します。
数値が高い場合は、糖尿病、膵臓癌、ホルモン(インスリン)異常が疑われます。
異常なし | 軽度異常 | 要再検査・生活改善 | 要精密検査・治療 | |
---|---|---|---|---|
血糖値(㎎/dL) | 99以下 | 100〜109 | 110~125 | 126以上 |
【HbA1c(ヘモグロビン・エーワン・シー)】
HbA1cは、赤血球に存在するヘモグロビンと糖が結合した物質です。
血糖値が高くなるとヘモグロビンとの結合率も高まるため、数値が上昇します。
過去1〜2ヶ月の血糖の平均的な状態を反映するため、糖尿病のコントロールの状態がわかるのが特徴です。
異常なし | 軽度異常 | 要再検査・生活改善 | 要精密検査・治療 | |
---|---|---|---|---|
HbA1c(%) | 5.5以下 | 5.6〜5.9 | 6.0~6.4 | 6.5以上 |
肝臓は「沈黙の臓器」と言われており、肝機能障害が起こっていても初期の段階では自覚症状がないことがほとんどです。
肝機能障害の原因は様々で、例えば肝炎ウイルスへの感染、アルコールや脂質の過剰摂取、自己免疫疾患、薬へのアレルギー反応などが挙げられます。
肝機能障害になると初めは食欲の低下、倦怠感などの体調不良が起こり、症状が進むと肝硬変、肝がんにつながり黄疸や腹水などの深刻な症状が現れます。
症状が軽いからと放置せず、早めに対処する必要があります。
肝機能を調べる血液検査項目は多岐に渡りますが、もっとも一般的な基本の項目はALT(GPT)、AST(GOT)、γ-GTPなどです。
【AST(GOT)・ALT(GPT)】
AST(GOT)とALT(GPT)はいずれも肝細胞で作られる酵素です。
肝細胞がなんらかのダメージを受けると、これら酵素が血液中に流れる量が増えるため、数値が上昇します。
健康な人ではALTよりASTが高値を示しますが、肝障害が疑われる場合はALTの方が高くなります。
異常なし | 軽度異常 | 要再検査・生活改善 | 要精密検査・治療 | |
---|---|---|---|---|
AST(U/L) | 30以下 | 31~35 | 36-50 | 51以上 |
ALT(U/L) | 30以下 | 31~40 | 41-50 | 51以上 |
【γ-GTP】
γ-GTPは飲酒量が多いときや胆道系疾患などで値が上昇するため、肝機能の指標とされる酵素です。
AST(GOT)とALT(GPT)が正常で、γ-GTPだけが異常値を示す場合、アルコール、または膵臓の異常が原因として考えられます。
もし数値が高かった場合、一定期間禁酒した後にγ-GTPの再検査をしてみるとよいでしょう。禁酒後数値が高くならなければアルコールによる上昇であると推定できます。
しかし近年、飲酒量が少ない場合でも生活習慣の乱れが原因でγ-GTPが上昇する非アルコール性脂肪肝や非アルコール性脂肪性肝炎などの症状も確認されています。
異常なし | 軽度異常 | 要再検査・生活改善 | 要精密検査・治療 | |
---|---|---|---|---|
γ-GTP(U/L) | 50以下 | 51〜80 | 81~100 | 101以上 |
腎臓の働きは、血液から老廃物や塩分などを「ろ過」し、体内を清浄に保つのが主となります。
つまり、腎臓の機能を評価するためには、「本来ならろ過されるはずの老廃物が血液に残っていないか?」という観点が必要です。
健康診断では、主に次の老廃物の数値を検査します。
【クレアチニン(Cr)】
クレアチニンは、筋肉で作られるたんぱく質の老廃物の一つで、そのほとんどが腎臓の糸球体から排泄されます。
そのため、血液中のクレアチニンの増加は、糸球体の濾過機能が低下していることを意味します。
異常なし | 軽度異常 | 要再検査・生活改善 | 要精密検査・治療 | |
---|---|---|---|---|
男性の場合(㎎/dL) | 1.00以下 | 1.01〜1.09 | 1.10~1.29 | 1.30以上 |
女性の場合(㎎/dL) | 0.70以下 | 0.71〜0.79 | 0.80~0.99 | 1.00以上 |
【eGFR】
eGFR(推算糸球体濾過量)は、クレアチニン値をもとに、年齢・性別を考慮して算出した値です。
糸球体が1分間で処理している血液の量を示し、老廃物を尿に排泄する腎臓の能力の指標となります。
異常なし | 要再検査・生活改善 | 要精密検査・治療 | |
---|---|---|---|
eGFR(mL/分/1.73m2) | 60.0以上 | 45.0~59.9 | 44.9以下 |
血球系検査は、血液中の赤血球・白血球・血小板などの数や形態を調べ、炎症や貧血、病気の有無について調べる検査です。
主に次の項目について数値の読み方がわかると良いでしょう。
【赤血球(RBC)】
赤血球は肺で取り入れた酸素を全身に運び、不要となった二酸化炭素を回収して肺へ送る重要な役目を担っています。
赤血球の数が多すぎれば多血症、少なすぎれば貧血が疑われます。
異常なし | 軽度異常 | 要再検査・生活改善 | 要精密検査・治療 | |
---|---|---|---|---|
男性の場合(10⁴/μl) | 400〜539 | 540〜599 | 360〜399 | 〜359、600〜 |
女性の場合(10⁴/μl) | 360〜489 | 490〜549 | 330〜359 | 〜329、550〜 |
※赤血球数の判定区分については2017年度版の判定区分表を参照しております。
【血色素(ヘモグロビン)】
血色素(ヘモグロビン)は、赤血球中の大部分を占めている血色素で、赤血球の酸素運搬能力と直結します。
基準範囲から外れる場合は、赤血球数と同じ所見となります。
異常なし | 軽度異常 | 要再検査・生活改善 | 要精密検査・治療 | |
---|---|---|---|---|
男性の場合(g/dL) | 13.1~16.3 | 16.4~18.0 | 12.1〜13.0 | 12.0以下、18.1以上 |
女性の場合(g/dL) | 12.1~14.5 | 14.6~16.0 | 11.1〜12.0 | 11.0以下、16.1以上 |
【白血球(WBC)】
白血球は、体を細菌やウイルスなどの異物から守る免疫機能を持ちます。
白血球数を検査することで、感染症(肺炎や虫垂炎など)や血液疾患(白血病や再生不良性貧血など)の病気の有無がわかります。
喫煙習慣がある場合、気管支が慢性的な炎症を起こし、白血球の数が多くなるため注意が必要です。
異常なし | 軽度異常 | 要再検査・生活改善 | 要精密検査・治療 | |
---|---|---|---|---|
白血球(103/μL) | 3.1〜8.4 | 8.5~8.9 | 9.0~9.9 | 3.0以下、10.0以上 |
【血小板(PLT)】
血小板は、血管の傷ついた部位に集まってかたまりをつくり、止血する役割を持つ成分です。
血小板が多すぎると正常な血管内でも血栓で作られやすくなり、放置すると心筋梗塞や脳梗塞などの血栓症を発症する場合があります。
逆に少なすぎると出血が起こりやすく、血が止まりにくくなります。
異常なし | 軽度異常 | 要再検査・生活改善 | 要精密検査・治療 | |
---|---|---|---|---|
血小板(104/μL) | 14.5~32.9 | 12.3~14.4、33.0~39.9 | 10.0〜12.2 | 9.9以下、40.0以上 |
血液検査のみで腎臓の障害を測定するには不十分なため、ろ過の結果である尿も重要な情報源です。
尿検査には、尿蛋白(たんぱく)・尿潜血・尿糖の検査項目があり、これらの成分は健康な腎臓であれば尿に排出されることはありません。
「定性検査」と呼ばれる方式が採用されており、数値ではなく「(-)、(±)、(1+)、(2+)、(3+)」という形で結果を出します。
(-)は尿中に対象の成分がほぼ含まれていない状態(陰性)を意味しており、(±)と(+)は一定以上の成分が含まれている状態(陽性)を意味します。
基準範囲から外れる場合には、腎炎や糖尿病腎症などが疑われます。
基準範囲 | 軽度異常 | 要再検査・生活改善 | 要精密検査・治療 | |
---|---|---|---|---|
尿たんぱく | (-) | (±) | (+) | (2+以上) |
尿潜血 | (-) | (±) | (+) | (2+以上) |
尿糖 | (-) | (±)以上 |
心臓の拍動は、規則正しいリズムで発生した電気信号が心臓の筋肉(心筋)に伝わり、心臓全体を刺激することで起こります。
心電図検査(安静時心電図検査)は、その電気信号を体表面から記録する検査です。
心臓の電気的な活動の様子をグラフの形に記録することで、不整脈や血液循環の不良(狭心症)、心筋梗塞などの有無がわかります。
心電図には基準となる数値の範囲はなく、検査結果の循環器欄に心電図検査の所見が直接記載されます。
胸部X線(レントゲン)検査は、胸部の背後からX線という電磁波を照射して、主に循環器・呼吸器(肺や心臓、両肺の間にある縦隔)の様子を画像化する検査です。
検査の主な目的は、肺結核や肺炎などの肺の炎症や、肺がんなどの呼吸器の病気の発見です。
また、大動脈の異常や心不全などの循環器の病気の発見にも役立ちます。
胸部X線については数値による基準範囲はなく、医師が画像の特徴から判断します。
健康診断結果が企業に届く場合は、それぞれの従業員に対して結果を通知しましょう。
従業員の自宅に直接届く場合は、従業員からコピーを提出してもらい、人事労務部門の担当者が状況を把握できるようにしてください。
健康診断結果の判定を受けて、具体的に企業がすべき対応は以下の通りです。
健康診断結果に異常所見が記載されていたり、「要再検査」や「要精密検査」などの判定区分が確認されたりする従業員には、詳しい再検査を受けてもらいましょう。
健康診断結果は、従業員個人が自身の健康について見直すきっかけになるだけではなく、企業が健康経営に活用する貴重な情報源にもなります。
健康経営は、企業が積極的に従業員の健康を促進する取り組みであり、立派な経営戦略です。
従業員の健康維持に取り組むことで、労働生産性を高めたり、離職率の低下を防いだり、CSRやSDGsの取り組みに直結したりと、多くのメリットがあります。
どのような施策で健康経営を進めるかを決めるにあたって、健康診断結果は十分に活用できるでしょう。
また、企業ポータルや社内メールなどのコミュニケーションツールを用いて、健康診断結果の見方を直接従業員に発信する活動も重要です。
従業員に健康診断結果をしっかりと見てもらい、健康に関心を持ってもらうところから始めましょう。
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健康診断は受診して終わりではありません。
その結果を受け、自身の健康状態を把握したり、治療や生活改善の方針を掴んだりすることが最も重要となります。
自身で健康管理ができる従業員は労働生産性の観点でも貴重な存在です。
健康診断結果の正しい見方を企業として責任を持って発信し、従業員のヘルスリテラシーを高めていきましょう。