新型コロナウイルスのワクチンの接種が医療者から始まっています。ワクチンの効果と副作用はどのようなものがあるのでしょうか。また、変異ウイルスや感染リスクが高まる場面についてご説明します。
新型コロナワクチンについて
- その他
☆新型コロナワクチンについて
ワクチンは、肩の筋肉に注射します。1回目から3週間後に2回目を接種します。
2回の接種によって、95%の有効性で発症を防ぐ効果が認められています。
副反応としては、
接種部位の痛み…80%,
発熱…33%,
疲労・倦怠感…60%,
アナフィラキシー(急性アレルギー反応)…100万人に5人程度
とされています。
重症化リスクの高い方や医療従事者から優先的に接種が行われています。
優先順位は
1. 医療従事者
2. 65歳以上の高齢者
3. 基礎疾患を有する方や高齢者施設の職員の順で、
その後16歳以上の一般の方に順次接種が行われます。
全額公費(無料)で受けられます。
<ワクチンQ&A>
Q. 筋肉注射は痛いのでしょうか。A. 皮下注射よりも特別に痛みが強い注射方法ではないと考えられています。
Q. ワクチンを受けた後の発熱や痛みにはどのように対処すればよいですか。
A. 発熱は接種後1?2日以内に起こることが多く、必要な場合は解熱鎮痛剤を
服用するなどして、様子をみていただくことになります。市販の解熱鎮痛薬
で対応しても良いですが、下記のような場合は、主治医や薬剤師にご相談く
ださい。
・他のお薬を内服している場合や、病気治療中の場合
・激しい痛みや高熱など、症状が重い場合や、症状が長く続いている場合
・ワクチン接種後として典型的でない症状がみられる場合
Q. ワクチン接種後に新型コロナウイルスに感染することはありますか。
A. ワクチンを接種して免疫がつくまでに1?2週間程度かかり、免疫がついて
も発症予防効果は100%ではありません。
Q. ワクチン接種後の生活上で注意することはありますか。
A. ワクチンを接種した後は、接種部位の痛みが出たり、倦怠感、発熱、頭痛
や関節痛などが生じることがあります。できるだけ接種当日・翌日に無理を
しないようにして下さい。体調が良好であれば、車の運転をしても問題はあ
りません。接種当日から入浴も可能です。
Q. ワクチンを接種することができないのはどのような人ですか。
A. 37.5℃以上の発熱がある方、重い急性疾患にかかっている方、ワクチンの
成分に対しアナフィラキシーの既往がある方は接種することができません。
かかりつけ医にご相談下さい。
Q. ワクチンを接種するのに注意が必要なのはどのような人ですか。
A. 以下の方は注意が必要ですので、接種しても良いかかかりつけ医にご相談
ください。免疫不全症の方、心臓・腎臓・肝臓・血液疾患や発育障害などの
基礎疾患のある方、過去に予防接種でアレルギー症状がでた方、けいれんの
既往がある方。また、抗凝固療法を受けている人、血小板減少症または凝固
障害のある方は、接種後の出血に注意が必要です。
☆変異ウイルスとは
という変異ウイルスは、感染の広がりやすさが従来のウイルスより
約1.32倍高いといわれています。
変異ウイルスは急増しており、関西ではすでに全体の80%を占めて
いて、東京など首都圏でも5月初めには全体の80%以上が変異ウイルス
に置き換わるとされています。
☆感染リスクが高まる5つの場面
感染リスクを高める「5つの場面」が指摘されて
います。
これらの場面は、感染リスクを下げる取り組み
が特に必要な場面です。
飲酒を伴う懇親会等
大人数や長時間におよぶ飲食
マスクなしでの会話
狭い空間での共同生活
居場所の切り替わり(休憩室・喫煙所など)
<参考文献>
新型コロナワクチンQ&A(厚生労働省)
https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/
新型コロナワクチンについて皆さまに知ってほしいこと(首相官邸)
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/vaccine.html
新型コロナウイルスに関するQ&A<一般の方向け>(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html
特設サイト新型コロナウイルス 変異ウイルスの特徴・最新情報(NHK)
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/newvariant/
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